July 13,
世界を形づくるテクノロジーの現場には、今こそますます女性が必要とされている。

界的スーパーモデルでありスポークスパーソンのブランドアンバサダー、カーリー・クロスについての紹介記事を読んだなら、彼女がどれだけ忙しいかは知っているかもしれない。エスティ ローダーの大規模な広告キャンペーン「ピュア カラー エンヴィ リップスティック」「ダブルウェア ファンデーション」などにモデルとして出演しているだけでなく、彼女は自身のYouTubeチャンネルを持つインフルエンサーであり、人気番組「Project Runway」の司会者でもあり、そしてなんといってもNPO(非営利団体)「Kode With Klossy(コード・ウィズ・クロッシー)」の創設者だ。

 

エスティ ローダーは「Kode With Klossy(コード・ウィズ・クロッシー)」と共に、2年連続で13から18歳の女の子・ノンバイナリーの生徒たちに向けて夏に2週間のコーディングキャンプを実施してきた。2020年の夏には特別なチャレンジが用意され、参加者たちは果敢に取り組んだ。カーリーが出演した「ピュア カラー エンヴィ リップスティック」キャンペーンに焦点を当てて、エスティ ローダー公式サイトのキャンペーンページの改修をすることが課題だった。生徒たちは新たに学んだコーディングの技術をクリエイティブに使いこなし、眩しい色使いやそれぞれの個性が光る魅力的なイメージを作り上げ、エスティ ローダー オンラインやクリエイティブチームの幹部の審査員たちを驚かせた。

 

今回は、見事2020年に勝利を勝ち取ったデザイナー・メリセルと彼女が作ったキャンペーンページについて少し紹介したい。彼女の関心は長年「美とテクノロジーの交差」だった。「2歳の頃に、お母さんのメイクポーチをこっそり出してきて、エスティ ローダーの口紅で遊んでいました。」とメリセルは振り返る。「慎重(Discreet)にやっているつもりだったんです。でも慌ててメイクをトイレットペーパーで落とそうとしているところをお母さんにみつかっちゃって」。(Editor’s Note:彼女のエスティ ローダーへの愛の深さがこのエピソードからも分かる。「Discreet(160 ディスクリート)」はエスティ ローダーの エンヴィ リップ スティック」シリーズのベストセラー シェードの一つで、メリセルのデザインにもフィーチャーされている。)

 

小さい頃から美に関心を持っていた彼女が、コーディングに目覚めたのは小学5年生の時だった。「すぐにはまっちゃいました。」と彼女は話す。そして今、新しく学んだスキルを他者のために使いたいそうだ。「去年、経済的支援が必要なコミュニティにiPadsを提供する団体『Noviaris』と働く機会がありました。それ以来、バックグラウンドに関係なくすべての若者がテクノロジー関連のキャリアを目指せるようサポートすることが私の夢になりました」。

 

メルセルの夢はカーリーの「Kode With Klossy(コード・ウィズ・クロッシー)」のビジョンに近いものがある。「アートやファッションのようにコーディングにもクリエイティビティが必要です」とカーリーは過去に語っていた。「そういったスキルを身に付けた女性たちは未来を創造するパワーを持っています...。世界を形づくるテクノロジーの現場に、今こそますます女性が必要です」。

 

メルセルはこの想いにまさにぴったりの存在だ。ディテールにこだわった、エレガントなインタラクティブ性、そして効果的なイメージを使用したウェブサイト。徹底して考え抜かれた、ミニマリスティックだが印象強いそのページは審査員の目を引いた。「サイトの構成を考えるためにまず実際にたくさんの化粧品ブランドのオンラインショッピングをしてみました。」と彼女は説明する。彼女のそういった製品特徴の理解と事前の競合調査は、キャンペーン ページのメニューをマウスオーバーすると表示される「ピュア カラー エンヴィ リップスティック」の豊富な色展開など、洗礼されたデザインの仕掛けにも見受けられた。「『羨望(エンヴィ)される唇へ。』という製品コンセプトの魅力をおさえつつ、世代を超えて愛されてきたクラシックでエレガント、且つ大胆なエスティー ローダーのブランドイメージをサイトでうまく表現したいと思いました」。

 

そんな彼女の今後は?メルセルは引き続き情報工学を勉強しながら、美容業界でキャリアを築いていきたいそう。「いつの日か、エスティ ローダーのプロダクトマネージャーになって、2050年の「Kode With Klossy(コード・ウィズ・クロッシー)」の担当になれるように頑張ります。もし、今回の『Zen Gardenc CSS チャレンジ』が結果的に私の夢の第一歩となったら嬉しいです」。
私たちは、今回彼女が作ったキャンペーンページが彼女を待ち受ける明るい未来のはじまりになるのではと感じている。

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